ドタバタ駐在員日記

隔離で始まるベトナムライフ

成田空港を離陸した飛行機は、一路ベトナムのVan Don空港へ。

ベトナムを知る人でも、聞きなれないVan Don空港。

ベトナムにある国際空港は、北と言えば、ハノイ市・Noi Bai国際空港、南と言えば、ホーチミン市・タンソンニャット国際空港が有名ですが、2020年8月時点では、その2つの主要な国際空港は、稼働停止で唯一海外からの航空便を受け入れ可能な空港がVan Don空港でした。国際空港というよりは、地方のローカル空港規模の小さな空港が海外からの流入をコントロールする唯一の玄関口となっていました。

機内の様子と言えば、乗客全員が、防護服とマスクを着用し、加えて、ある方はゴーグルを着け、ある方はフェイスガードを着けたままの状態で、静かに着席しています。機内で寛ぐようなこともなく、防護服着用のままのフライトは、誰もが初めての経験だったことでしょうし、約6時間のフライトが長く感じられたことでしょう。この後の2週間がどんなに長いか、未だわかっていなかった時です。そして、Van Don空港への着陸案内がアナウンスされます。

隔離生活プロローグ

厳かなる入国審査を経て、専用バスに分乗して隔離施設(ホテルです。)へ向かいます。2時間程のバス旅で、隔離施設へ到着。

今週、3度目となるPCR検査が待っていた。この検査、今後の2週間のライフスタイルを大きく変える重要なチェックポイント。陰性であれば、静かな隔離ライフへ、陽性となれば完全隔離の治療モード対応が適用される。

自分と言えば、無事に3度目のPCR検査も陰性ゲット。それにしても、先端に小さな脱脂綿状のようなものがついた試験棒を鼻の粘膜の奥まで、グリグリとねじ込まれるのは、あまりいい気分ではないものだ。涙,ポロポロ。

隔離施設は、事前に案内のあったホテルに収容された。FLC Grand Hotel Ha Longという大型リゾートホテルを全棟貸し切り、一般客を完全シャットアウトし隔離専用のホテルとして運用されている。部屋の窓からは、隣接するリゾートゴルフ場の緑溢れるフェアウェイが眼前に広がっている。この景色、とても素晴らし眺めであることは、間違いない。しかしながら、ゴルフ好きの私にとっては、お犬様のお食事時間に、ご主人様からの『待て!』の合図を2週間以上も解除いただけないという状況なわけで、窓の外を眺める度に、思わず涎が。

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